清水町議会 > 2022-06-07 >
令和4年第2回定例会(第3日) 本文 開催日: 2022-06-07

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  1. 清水町議会 2022-06-07
    令和4年第2回定例会(第3日) 本文 開催日: 2022-06-07


    取得元: 清水町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-03
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                  午前09時00分開議 ◯議長(松浦俊介君) 皆さん、おはようございます。  ただいま出席している議員は14人であります。  広報広聴委員会から本日の会議の写真撮影をしたいとの申出がありましたので、事務局による写真撮影を許可いたしました。  本日の会議を開きます。  今定例会の一般質問の通告者は6人です。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。       ──────────────────────────── 2 ◯議長(松浦俊介君) 日程第1 一般質問を行います。  通告者は通告の順序により発言を許します。  初めに、6番 大濱博史君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 第5次清水町総合計画の実現に向けて、清水町の学校教育方針は」「2 「町役場の適正な職員数」を管理する定員適正化計画を問う」。  発言を許します。 6番 大濱博史君。 3 ◯6番(大濱博史君) 皆さん、おはようございます。これから一般質問する議席番号6番の大濱博史です。議長の許可を得ましたので、通告してあります事項に沿って質問いたします。  さて、第5次清水町総合計画で町は「くらしやすさで未来をともにつくるまち・清水町」を新たな将来都市像に掲げ、「令和3年度からの10年を持続可能な開発目標(SDGs)の考えを基礎基盤としたまちづくりを進め世界の様々な課題を解決する一助となるよう努めるとともに多様な主体と協働・協創によるまちづくりに取り組むことや近隣市町との連携を高めながら地域力の向上を図っていく」としています。  ここから質問に入ります。  標題1、第5次清水町総合計画の実現に向けて、清水町の学校教育方針はです。  本町における学校教育では、教育の国際化や急速な情報化などの社会変化を見据え新学習指導要領を令和2年度に小学校、令和3年度には中学校へ段階的に導入、また、令和3年度はGIGAスクール構想も導入されました。さらに、令和4年4月以降から国の指針による小学校高学年における教科担任制の導入が予定されています。  このように学校教育を取り巻く環境が大きく変化を遂げようとしている中、第5次清水町総合計画(この冊子になりますけれども、48ページから51ページになります)の基本目標2で「子どもの成長や学びを地域全体で支えるまち」へとしております。基本目標の達成に向けた施策として、2-1、子どもが健やかに育つ環境の充実、2-2、子どもの可能性を育む学校教育の推進を掲げています。つまりは町内全ての児童生徒学校教育による資質・能力の向上、学びを保障できる環境を構築することを示しているものと私は考えています。
     このような背景から、今回、第5次清水町総合計画の実現に向けて清水町の学校教育方針を伺いたく質問いたします。  最初の質問ですが、1年前の一般質問にて私は就任直後の教育長に所信をお伺いいたしました。その中で、教育長は町の学校教育に課せられた課題を3点ほど挙げられていたと記憶しています。就任後は町の学校教育の現状を把握し課題の改善に奔走していたと聞いていますが、1年過ぎた今、教育長に町の学校教育の課題としていた3点を踏まえての1年の総括をお伺いいたします。 4 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育長 朝倉君。              (教育長 朝倉和也君登壇) 5 ◯教育長朝倉和也君) 大濱議員の御質問にお答えいたします。  私は、就任以来、求められる教育は自らの夢の実現に向け主体的に学び未来をつくり出す力を育てることであると捉え、その実現のため本町の子供たちに対する教育に課せられた課題は次の3点にあると認識し解決に向け鋭意取り組んでまいりました。  まず、1点目の課題であります子供たちを取り巻く学習環境教育環境の充実を図ることにつきましては、ICT支援員の任用やICT機器の充実をはじめ通級指導教室及び適応指導教室の開設等、物的人的学習環境を整えてまいりました。  次に、2点目の課題であります子供たち一人一人の多様性を認め合う人権感覚の育成に努めていくことにつきましては、価値観が多様化し可能な限り個々に応じた教育を進めていく中で、道徳の授業の充実、外部講師による人権教育の授業の実施、合理性のない校則、制服等の見直しを行っております。  そして、3点目の課題である子供の育ちを町民総ぐるみで支援するためのコミュニティ・スクールの活動をより活性化していくことにつきましては、地域、保護者の皆様の御協力をいただきながら学校運営協議会の開催や地域学校協働本部を通じて地域とともに学校運営に努めているところであります。  以上、社会情勢が目まぐるしく変化する中、多様化する世の中であるからこそ一人一人に合った教育、よさを最大限引き出すことを念頭にこの1年間取り組んでまいりました。今後も地域、保護者、学校、行政が一体となり子供たちのために誠心誠意、全力で取り組んでまいりたいと考えております。 6 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 6番 大濱君。 7 ◯6番(大濱博史君) 教育長に1年間の総括をお伺いしました。課題としていた3点、物的人的学習環境、学校の生活(施設環境)、行政、地域、学校の連携(協働環境)の改善に取り組んだ様子が随所に伺えました。私は、時代に即した教育制度に改革していくためには課題をしっかりと捉え課題の改善・解消のために行政、地域、学校の連携・協働の環境を整えることが最も重要であると考えています。  それでは、これから私が感じている幾つかの課題等に対しての見解をお伺いしたいと思います。  まずは新型コロナウイルス感染症に関してです。この感染症により私たちの生活は一変しました。児童生徒にとって生活の場となる学校も影響を受け、授業では密になる活動や近距離の学習活動が制限されました。一時は運動会、合唱、文化祭などの行事、修学旅行や校外学習などの活動も中止となりました。そのような状況下に置かれても、教育長、教職員が一丸となり学校生活の充実を図るため、「コロナ禍だからできない」と諦めるのではなく「何ができるのか」を考え実施してきたと承知しております。  そこで質問ですが、コロナ禍学習活動における今後の課題と対策を町はどのように考えているのか、お伺いいたします。 8 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 9 ◯教育総務課長加藤博樹君) 大濱議員の御質問にお答えいたします。  文部科学省作成の学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルを踏まえ、各校では様々な感染症拡大防止対策をこれまで徹底してまいりました。これにより子供たちは安全・安心な学校生活を送ることができている一方で活動はかなり制限されております。  今後も基本的な感染症対策を継続的に行っていく中で、国の新型コロナウイルス感染症対応への指針が日々変化しておりますので、国や県からの情報をより早く遺漏のないよう各校に提供するなど変化に的確に対応してまいりたいと考えております。  以上でございます。 10 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 6番 大濱君。 11 ◯6番(大濱博史君) いまだ終息が見えぬコロナ禍学校行事や活動の模索をしている最中だとは思いますが、これまでと同様の対策はもちろんですが、先月、政府が屋外でのマスク着用について、「学校活動の場合は熱中症リスクが高い登下校、屋外の運動場、プールでの体育授業などは必ずしも必要ない」と新たな方針を示しました。このように国から新たな対策や方針等も示されますので、今後も児童生徒が充実した学校生活を送るための的確な対応を要望し次の質問に移ります。  国の指針により今年度から公立小学校の高学年に対して導入が予定されている教科担任制について伺います。  小学校教育は担任自らが国語、算数、理科、社会など複数教科を受け持つ学級担任制を基本としていますが、令和4年4月以降、文部科学省公立小学校の高学年に対して中学校のように担任以外の教員が外国語、理科、算数、体育などの対象教科の授業を担当する教科担任制の導入を行うよう指示しました。小学校高学年教科担任制は、児童の学力向上、複数の教員が多面的に児童を見ることによるよりきめ細やかな指導の実現、小学校から教科担任制に慣れ中学校への移行をスムーズにする中1ギャップの緩和、教員の働き方改革、以上の点の効果が期待されています。  しかし、教科担任制を導入するには大きな2つの問題があると私は捉えています。1つは教員の人材確保と適切な配置です。具体的には事業の質の向上を図るため教科の専門性を発揮できる教員の確保と学校間あるいは学級間に差が生じないよう配置できるかどうかという問題です。もう一つは担任の負担増につながらないよう配慮しなければならないことです。  そこで質問ですが、公立小学校の高学年に対する教科担任制の導入については関連予算を国が確保し各都道府県の教育委員会経由市町村に加配されることになっております。残念ながら清水町は今年度分の加配はないと聞いております。つまり清水町の導入は令和5年度以降、加配がされてからということになると思われますが、導入に向けての課題と対策をお伺いいたします。 12 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 13 ◯教育総務課長加藤博樹君) 小学校への導入が予定されている教科担任制につきましては外国語、理科、算数、保健体育の教科に限定されておりますが、小学校教諭とその該当教科の2種類の免許を所有する教員を配置しなければならないことから全国的に人材確保が大きな課題となっておりますので、今後数年をかけて体制を整備してまいりたいと考えております。  その対策の一つといたしましては、小学校教諭の免許を所有する中学校教諭を小学校に配置することが挙げられます。しかしながら、これにより中学校教諭の不足が懸念されるため、他の方法も踏まえ慎重に検討していく必要があると認識しております。  以上でございます。 14 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 6番 大濱君。 15 ◯6番(大濱博史君) ただいまの答弁から、町も私と同様に、教科担任制の導入には児童生徒側からの課題というよりは教職員側からの課題、つまりは教員の人材確保が課題であると認識していることが分かりました。人材確保と一言で言っても、具体的な対策を検討し講じるに当たっては、ただいまの答弁にもありましたように、教員免許の関係や教員不足が危惧されている現状もあるほか教員の負担を増加させない配慮や考慮をしなければならない点など、教科担任制の実現に向けては多くの課題を乗り越えなくてはならないことを改めて認識しました。  しかしながら、既に始まっている市町村もありますので、それらを踏まえつつ対応していかなくてはならないと思います。「町では今後数年をかけて体制を整備していく」との答弁がありましたが、「早期に実現するんだ」という強い意気込みを持って県及び県教育委員会への要望を行っていただき、清水町でも令和5年度には導入できるように期待し次の質問に移ります。  町の小中学校では昨年度からGIGAスクール構想が導入され、教育のICT化が本格的に始まりました。それについては同僚議員が質問をしていますが、私も3問ほど導入後の学校教育について伺っていきます。現時点における町の教育のICT化について、私は端末機器の利活用の使用頻度や目標への達成度、児童生徒、職員の習熟度など部分的に把握できてない状況にあります。  まずは、現時点まででGIGAスクール構想導入後の学校教育について町が認識している課題についてお伺いいたします。 16 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 17 ◯教育総務課長加藤博樹君) GIGAスクール構想を導入して1年がたちこれまでに見えてきた課題といたしましては、児童生徒に対する視点では、発達段階に応じて必要となる実体験の不足が危惧されるほかタブレット端末の便利さから子供の考える力が育たなくなるという可能性も懸念されます。また、教職員に対する視点では、タブレット端末を活用した授業づくりの工夫が求められることやタブレット端末の利活用が適した授業の的確な選択に加え教職員一人一人の知識や技能、指導力を高めていく必要があると考えております。  以上でございます。 18 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 6番 大濱君。 19 ◯6番(大濱博史君) 答弁にありました実体験の不足や端末機器を使用した授業づくりの工夫などは導入後ならではの課題だと私は理解しましたが、児童生徒の考える力と教員の指導力については学校教育においての永遠の課題ではないかと私は認識しております。今はGIGAスクール構想の導入後の課題ということなので、私は次のことを課題と捉えています。  それは、保護者から見て児童生徒端末機器学校教育でどのように利活用しているか分からないことです。原因としては、感染症の影響により授業参観などが行えないこと、端末機器をほとんど持ち帰りしていないこと、オンライン授業の導入が遅れていることなどが原因ではないかと考えています。ただし、これらについては端末機器の利活用が進めば改善されるとは思っていますが、学校教育については家庭も重要な役割を果たしています。よって、現時点では課題であると捉えるよう指摘をいたします。  さて、皆さんはGIGAスクール構想をどのように捉えて認識されているでしょうか。私は、学校教育においての端末機器の利活用は有効であるとは理解しておりますが、端末機器は主教材ではなく副教材の一種で端末機器を授業で使うことは目的ではなく手段であると捉えています。それゆえ常に授業で使用する必要はなく適時適切な場面で使用することが最も重要と考えております。そこで次の質問に入ります。  町が何のために端末機器学校教育に導入しているのか保護者の皆様へ周知が行き届いていないことから次のような事象が生じてしまっているのではないかと思っております。私は端末機器の利活用に関して導入直後から保護者の皆様を通じて児童生徒の様子を伺ってきましたところ、教員、学校、学年、学級で利活用に差異が生じていることが分かりました。  児童生徒からは「自分の学校、学年、学級では通常の授業で端末機器を使うことがほとんどなかったが友達はたくさん使っている」、また「自分は持ち帰りはしないが、一方では持ち帰りをして自宅で使っている」との話がありました。保護者の皆様からは、学級閉鎖中の利活用について「活用しているところもあるのに端末機器持ち帰りもなかった」「一度端末機器の通信環境を調べるために持ち帰りをしたが、それきりで何のために調べたのか」「学校で端末を利用していないと子供が言っている。利活用しているのか」とお叱りと厳しい御意見をいただきました。また、授業での利活用も教員により差異が生じていることも聞いています。今話したことは私が調べた範囲のほんの一例にすぎません。  そこで質問ですが、学校間及び教員間で端末機器の利活用に差異が生じていると聞いています。改善に向けて町の見解をお伺いいたします。 20 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 21 ◯教育総務課長加藤博樹君) タブレット端末の導入当初は授業への活用ができる範囲、度合いが不明確であったこともあり教員間での活用に差が生じておりました。そのため各校では教員のGIGAスクール構想に対する意識改革と授業への活用頻度の向上を主眼にタブレット端末を活用した授業づくりを昨年度1年間かけ行ってきたところであります。その結果、教員の意識変化やタブレット端末活用頻度が向上し、導入当初と比較して学校や教員間での差は縮小しているものと捉えております。  今後におきましては、授業力向上委員会の研修等において各校の実践事例等を紹介するなど継続的に教員間相互の情報を共有しさらに活用の幅を広げ、学校や教員間に差が生じることのないよう努めていきたいと考えております。  以上でございます。 22 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 6番 大濱君。 23 ◯6番(大濱博史君) 町としては端末機器の使用に関して試行錯誤しながら差異の改善を図り利活用を推進してきたと思いますが、この問題の抜本的な改善には端末機器の環境や整備だけでなく児童生徒、教員のICT能力の向上が鍵になると考えられます。そのためには、児童生徒、教員個人の得手不得手をどのように改善していくのかが最も重要であると考えます。  一つの改善策として、私は日々端末機器に触れ慣れていくことが有効であると考えます。端末機器を有効に利活用するためには「習うより慣れろ」、日常的に、なおかつ簡単にできる作業で構わないので毎日使用することを検討してみてはどうでしょうか。保護者の皆様も私と同様に端末機器の利活用は主教材ではなく副教材の一つと考えている方も多く、もっと気楽に端末機器に慣れ親しんでもらい、児童生徒も、教員も、まずは使ってみて活用の幅を広げることではないかと思います。端末機器は導入されています。利活用しない手はないのです。利活用しないことはさらにマイナスになりますので、毎日の利活用推進を要望いたします。  次の質問ですが、現段階では端末機器持ち帰りが頻繁に行われていないと聞いております。私は端末機器持ち帰り家庭学習において有効な利活用が期待できる副教材の一つと考えているのですが、町の考えをお伺いいたします。 24 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 25 ◯教育総務課長加藤博樹君) タブレット端末を持ち帰ることにつきましては、写真や動画で授業の様子を保護者へ知らせることや家庭での授業の振り返りが容易にできることに加えコンテンツを利用した幅広い学習ができるなど、学校での学びをそのまま継続して家庭の学びにつなげることができると考えております。一方で、教員の目が行き届かなくなることから家庭における活用に差が生じるなどの課題も考えられるため、指導の徹底を図りながら積極的な活用を呼びかけてまいりたいと考えております。  以上でございます。 26 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 6番 大濱君。 27 ◯6番(大濱博史君) 町も端末機器持ち帰り家庭学習に有効であると認識しているからこそ、ただいまの答弁にありましたように、学校の様子を保護者へお知らせする手段として利活用することを考えているのだと思います。また、私が危惧している課題の改善にもつながると思いますので、ぜひ進めていただきたいと思います。  私は、家庭学習の一番の利点は、児童生徒が自発的に反復学習に取り組むことで学習に対する姿勢や理解が向上することだと考えています。その一助に児童生徒が最も興味を示すであろう端末機器を利活用することも一つの手段と捉えるべきと考えます。ただ、端末機器持ち帰りには落下による破損等が心配されていますが、持ち帰らなくても落下等による破損はあり得ます。その点は、教員が児童生徒端末機器を破損しないように大切に扱うことを教え考えてもらうこと、そういういい機会と捉えてはどうでしょうか。破損してしまうことの心配より大切に使うことを教えること、それも教育の一環です。  以上の点より、明日以降端末機器持ち帰りが習慣となることを期待し次の質問に入ります。  ここからは第5次清水町総合計画の実現を見据えた町の見解をお伺いするために幾つか質問いたします。  SDGsの理念「誰一人取り残さない」は第5次清水町総合計画の基盤となっていると私は認識しております。町は昨年度から通級指導教室の設置、適応指導授業の開始、インクルーシブ教育システムの構築へ準備を進めていると承知しておりますが、いまだその構築までは至っていないと考えております。以前の一般質問にてインクルーシブ教育システムの構築を早期に導入することを要望しました。  そこで、改めてインクルーシブ教育システムの構築への課題をお伺いいたします。 28 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 29 ◯教育総務課長加藤博樹君) インクルーシブ教育システムにおいては、現在、町内全ての小中学校での特別支援学級の設置や小学校での通級指導教室の運営のほか不登校傾向にある児童生徒のための適応指導教室も設置し多様な学びの場の確保に取り組んでおります。  今後の課題といたしましては、特別な支援を必要とする児童生徒一人一人のケースが異なり複雑化、多様化していることから、学びの場の選択肢を広げるため、それぞれの学びの場の活動内容等について教職員が情報を共有するとともに保護者との面接等を通じて個々の状況に寄り添った支援体制の充実を図ることが挙げられます。  以上でございます。 30 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 6番 大濱君。 31 ◯6番(大濱博史君) インクルーシブ教育システムの構築は通常の学級、特別支援学級、特別支援学校、通級指導教室適応指導教室など様々な学びの場の充実につながり、今後、町の学校教育には必要不可欠となり第5次清水町総合計画の実現に向けた大きな一歩になるのではないかと考えられるので、早期に実現されるよう要望し次の質問に入ります。  この質問はGIGAスクール構想の関連ではと思う方もいらっしゃると思いますが、先ほど申し上げたとおり、SDGsと第5次清水町総合計画の考え方から、あえてここで質問いたします。  私は、GIGAスクール構想の導入により1人1台の端末機器が貸与された現在、特別な支援を必要とする児童生徒にも教育のICT化を導入することは普通であると考えております。そこで質問ですが、GIGAスクール構想導入後の学校教育について、特別な支援を必要とする児童生徒への課題をお伺いいたします。 32 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 33 ◯教育総務課長加藤博樹君) 特別な支援を必要とする児童生徒に対しましては、自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援する視点に立ち、児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め生活や学習上の困難を自らの力で改善または克服する力を養うための指導及び支援を行う必要があります。そのためICT機器を活用した学習においても、児童生徒一人一人のニーズに対応した適切な支援を行う計画を策定することやその効果的な活用が課題となっております。  以上でございます。 34 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 6番 大濱君。 35 ◯6番(大濱博史君) 答弁では課題を把握しておられるようですが、まだ効果的な活用までは至っていないとのことなので私から提案をさせていただきます。  様々な理由で教科書を読むことが苦手な児童生徒のためにデジタル教科書の一種であるデイジー教科書という教科書があることを皆さんは御存じでしょうか。一般的に言うデジタル教科書とは教科書の内容をデジタル化しただけですが、デイジー教科書とは、教科書の内容をデジタル化しパソコンで内容を読みやすく配置、読み上げが加わり位置をハイライト表示いたします。また、再生アプリで文字サイズ、色、読み速度を調整できるようにもなっている教材です。  デイジー教科書は支援を必要とする児童生徒が文字を認識しやすく、理解することで自分に自信がつき学習意欲の向上につながる効果があるとされています。端末機器が導入された今だからこそデイジー教科書が利用できることになれば、SDGsの理念どおり誰一人取り残すことなく学習の場を提供することにつながると考えられます。  そこで町の学校教育にもデイジー教科書を導入することは有効なことだと考えますが、町の見解をお願いいたします。 36 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 37 ◯教育総務課長加藤博樹君) デイジー教科書は、ただいま議員からお話がありましたが、児童生徒一人一人の適切な支援に合わせ文字を音読したり、読んでいる箇所を色づけして着目しやすくしたりする効果のあるデジタル教材であります。御指摘いただきましたとおり、識字に課題があり文章の内容が理解しにくいなど学習障害のある子供への支援として有効なものと考えております。  以上でございます。 38 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 6番 大濱君。 39 ◯6番(大濱博史君) 1人1台の端末機器が貸与された現在、SDGsの理念どおり誰一人取り残すことなく学習の場を提供すること、また、利活用を積極的に進めているのであればデイジー教科書につきましても一人一人の特性を踏まえ必要に応じ積極的に導入していくことを指摘し次の質問に入ります。  SDGsの目標の一つに掲げられた「質の高い教育をみんなに」が示す質の高い教育とは、全ての児童生徒が幼少期の教育から初等教育及び中等教育までを終了できる公平で適切かつ効果的な学習に取り組める学習環境のことで、その実現には教職員の資質の整備と確保が重要なことだと私は考えております。つまりは質の高い教育環境の創出ということになります。そこで未来を担う児童生徒に質の高い教育環境を創出するための課題をお伺いいたします。 40 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育長 朝倉君。              (教育長 朝倉和也君登壇) 41 ◯教育長朝倉和也君) 質の高い教育環境を創出するためには、SDGsの目標の一つに掲げられた「質の高い教育をみんなに」を目指し全ての子供たちが学びを深めることができる学習環境を整備することがその実現につながるものと考えております。そのためには教育施設や設備の充実をはじめ家庭教育の支援など多岐にわたる取組が必要となりますが、中でも特に人的環境の整備である人材の確保と育成が教育行政の担う最重要課題であると考えております。 42 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 6番 大濱君。 43 ◯6番(大濱博史君) 新学習指導要領や教育のICT化の実施は児童生徒がこれからの社会を生き抜くためには必要不可欠なことなのかもしれませんが、学校教育とは人づくりの場でもあります。それゆえに質の高い教育環境の創出には教育長の答弁されていた人的環境の整備である人材の確保と育成が重要な位置づけであることを改めて認識いたしました。  しかしながら、人材の育成と言いつつも、一方では現在の職員は多忙を極めているのではないかと感じています。その理由としては、外国語教育、新学習指導要領、教育のICT化など新たな指導方針が次々に導入されていることが大きな要因であると思います。つまりは仕事量の増加となり教職員の心身に大きな負担となっていることが考えられます。このまま放置すれば教職員が児童生徒一人一人に向き合い健全な育成環境や学習環境を整える時間が割かれ教育の質の低下につながるのではないかと思います。  そこで質の高い教育の創出には教職員の負担軽減を同時に図ることも有効な手段と考えています。教育長の考えをお伺いしたいと思います。 44 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育長 朝倉君。              (教育長 朝倉和也君登壇) 45 ◯教育長朝倉和也君) 質の高い教育環境を創出するためには、先ほど答弁いたしましたとおり、特に人材の確保と育成が重要となります。その具体な取組として、必要な人員を配置し教職員の負担軽減を図ることは有効な手段の一つであると考えます。教職員の多忙化、そして、その負担軽減は学校教育現場における全国的な課題であり、これまでも国において様々な施策を講じ、国、県、市町村が連携してその改善を図っているところであります。  しかしながら、社会の急激な変化により学校教育を取り巻く環境は複雑化、多様化が進み教職員への新たな負担は常に生じていることから、国、県の方針を踏まえつつ、校務支援補助員をはじめとする各種支援員等の配置のほか地域学校協働本部事業による地域とともにある学校づくりなど様々な形でその解消に努めていくことが必要であると考えております。 46 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 6番 大濱君。 47 ◯6番(大濱博史君) 教育の質を保つために、これからも教職員の業務の負担軽減を推進することにより継続可能な勤務環境を整備することを期待しています。  小中学校の空調設備機器の整備ということで、今回も特別教室への空調設備機器の整備計画をお伺いしたいと思います。  町では令和3年度中に整備計画を策定し、今年度も引き続き小中学校の特別教室へ整備を進めていると思いますが、現在の小中学校の特別教室等への空調設備機器の設置状況と災害時に避難所となる体育館等への今後の空調設備機器の整備計画をお伺いいたします。
    48 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 49 ◯教育総務課長加藤博樹君) 現時点における特別教室等への空調設備の設置状況につきましては、小学校で39教室中22教室、中学校では36教室中25教室、各小中学校の体育館が未整備でありますが、給食棟のうち未整備の2中学校につきましては本年度中に整備が完了する予定となっております。  今後の整備計画につきましては、現状の使用頻度をはじめ各教室で必要となる空調設備の電力や能力等を把握し概算整備費と優先順位を取りまとめた計画を学校ごとに策定したところであり、体育館につきましては学校施設長寿命化計画において建築面積や構造等の基礎的な情報の把握にとどまっております。  なお、空調設備の整備に当たっては学校施設長寿命化計画の進捗状況及び町の財政状況を考慮し実施していきたいと考えております。  以上でございます。 50 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 6番 大濱君。 51 ◯6番(大濱博史君) ただいまの答弁から、昨年度に特別教室等への空調設備機器の整備計画を策定されたとのことなので、今後は計画的に整備が進むことを期待しています。また、災害時に避難所となる体育館等への空調設備機器の整備計画の策定を早期に行うことが必要であると思いますので指摘し次の質問に入ります。  今回は、教育長には就任してからの総括と学校教育の課題を、町には学校教育の課題と在り方をお伺いいたしました。  最後の質問ですが、第5次清水町総合計画「子どもが健やかに育つ環境の充実」「子どもの可能性を育む学校教育の推進」を実現するため今後の学校教育の方針を教育長にお伺いいたします。 52 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育長 朝倉君。              (教育長 朝倉和也君登壇) 53 ◯教育長朝倉和也君) 今後の学校教育の方針といたしましては、SDGsの理念を踏まえ第5次清水町総合計画に掲げられた「特色ある学校教育の推進」「時代に即した教育環境の充実」「地域とともにある学校づくりの推進」を図り、全ての子供が安全で安心して学べる環境づくりができるよう様々な取組を進めてまいりたいと考えております。これは私が冒頭申し上げた課題の解決にも通ずるところがあり、今後におきましても、多様化する社会に対応するために一人一人に合った教育、よさを最大限に引き出していく教育を引き続き進め未来を担う子供たちのために誠心誠意、全力で取り組んでまいりたいと考えております。 54 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 6番 大濱君。 55 ◯6番(大濱博史君) 児童生徒の創造力を育てるのは教育であり、現在の学校教育においては、これまでの画一的な授業ではなく一人一人の創造性を伸ばす教育が大切と考えられています。教育長を頂点に町の教育行政が確固たる信念と柔軟な行動力を持って町の児童生徒がこの21世紀を生き抜く力を育んでいけるような質の高い教育の充実を目指すことを期待しています。  私は、何度も言っていますが、まちづくりの原点は人づくり、その基礎となるものは教育、特に学校教育だと考えています。  以上で標題1の質問を終わります。  それでは標題2の質問ですが、「町役場の適正な職員数」を管理する定員適正化計画を問うに入ります。  近年の地方行政は、国や県からの権限移譲などによる行政需要の増加も加わり課題が多種多様、複雑化、高度化したものになっていると感じています。さらに町民からの行政に対する期待感も高まるばかりです。町は第5次清水町総合計画基本目標6を「未来への責任あるまちへ」としております。その施策として「行政改革の推進・行政経営の質の向上と効率化」を掲げ町役場の適正な職員数について目標指標を示しています。一方で、私は、町役場は人材育成、質の高い行政運営を進めていくためには適正に人材を確保するとともに職員の力を引き出す人材育成を進め組織力の向上を図っていくことが重要と捉えています。  まず1問目ですが、町役場の適正な職員数を管理する定員適正化計画と、また本町が同計画を導入した目的とその策定時期についてお伺いいたします。 56 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 57 ◯総務課長(大野明彦君) 大濱議員の御質問にお答えいたします。  職員の定員適正化計画は、平成17年に国から示された行政改革推進のための指針に基づき、限られた財源の下、効率的で質の高い行政サービスを提供するため適正な職員数を管理することを目的に策定したものであります。本計画は職員数の目標値、計画的な人材確保の方針及び定員管理の方策などについて定めており、平成17年度に第1期計画を策定し、以後5年ごとに改正してまいりました。  なお、平成28年度までの計画では、国の集中改革プランの下、職員数の削減を前提として目標値等を定めておりましたが、平成29年度に改定した現行の計画では、住民ニーズの高度化、複雑化に伴う行政需要の増加を踏まえ必要な人員確保を図るものとして、微増ではありますが増員を目標としたものとなっております。  以上でございます。 58 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 6番 大濱君。 59 ◯6番(大濱博史君) ただいまの答弁で定員適正化計画を導入した目的とその策定時期は理解いたしました。  それでは次の質問ですが、第5次清水町総合計画の示した町役場の適正な職員数と職員定数条例との関連、つまりは定員適正化計画と職員定数条例の職員定数に相違が生じていることについて、その理由をお答えください。 60 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 61 ◯総務課長(大野明彦君) 定員適正化計画に掲げている職員数は、簡素で効率的な行政体制の整備を図りつつ高度化、多様化する住民ニーズを踏まえた行政体制の確保に必要な人材を確保するための目標値であります。一方、職員定数条例で定めている職員数は本町の職員数の上限の目安を示しているものであります。 62 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 6番 大濱君。 63 ◯6番(大濱博史君) ただいまの答弁から、定員適正化計画は人材を確保するための目標値、職員定数は職員数の最大ということで職員数に相違が生じていることも理解しました。  そこで、現在の職員数で課題がないかという点です。現状の職員数とその課題、具体的には職員数に対しての仕事量はどうなっているのか、その点についてお伺いいたします。 64 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 65 ◯総務課長(大野明彦君) 令和4年4月1日現在の職員数は200人で昨年度と比較して7人の減員となっており、職員1人当たりの事務量の負担増につながり、このことが職員同士のコミュニケーション不足や過度のプレッシャーによる体調不調者の増加等に影響し、やがては行政サービスの質の低下を招くおそれがあるなどの課題があります。不足する人員につきましては会計年度任用職員により補っているところでありますが、さきに述べた課題の根本的な改善を図るためには定員適正化計画に基づき必要な人材を正規職員として計画的に確保していく必要があると認識しております。 66 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 6番 大濱君。 67 ◯6番(大濱博史君) ただいまの答弁から、町も職員数の確保ができていないことを認識していることがうかがえます。また、職員数の不足は職員の資質の低下と相関関係にあり、いずれは行政サービスが低下し悪循環につながることにもなります。  私が課題と捉えていることは、都市計画、河川・道路の建設、子育て支援、介護・医療などの福祉対策、安全・安心の暮らしを守る防災、保育、幼児・学校の教育など、いわゆる専門職の職員数が確保できないと感じていることです。現在、町の職員に求められる町民の要望は良質な対応、つまりはより専門的で適切な資質や資格を求めていると思います。  このように多種多様で複雑な職種の高度な行政サービスには専門職を一定数確保する必要があると思います。現在の役場には技師、栄養士、保健師、教諭、保育士などの専門職の人員が不足していると私は感じていますが、町の考えをお伺いいたします。 68 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 69 ◯総務課長(大野明彦君) 本町の専門職のうち幼稚園教諭及び保育士につきましては定員適正化計画において目標数を定めており、現在は目標数を超える人員を確保しております。一方で、技師や栄養士、保健師につきましては具体的な目標数を定めておりませんが、このうち栄養士及び保健師につきましては、昨年度末に普通退職者が生じたことなどにより、従来と比較して栄養士は1人、保健師は2人の人員不足が生じており会計年度任用職員により補っている現状でありますので、次年度以降に正規職員を確保できるよう採用の計画を検討しているところであります。  また、技師につきましては、近年では令和元年度及び令和3年度にそれぞれ1人ずつの正規職員を採用し総数15人と一定規模の人員がいるものと認識しておりますが、技師職の平均年齢が高くなっている現状を踏まえると、今後実施する事業等を想定し、時機を見て必要な人材を確保する必要があると考えております。 70 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 6番 大濱君。 71 ◯6番(大濱博史君) 冒頭で申し上げましたが、国や県では住民に最も身近な行政主体である市町村が地域における行政の自主的かつ総合的な実施の役割を担えるようにするため都道府県の事務権限を市町村へ移譲などの取組を進めていることから、専門職はより需要が高まると想定できます。  第5次清水町総合計画の達成には、役場職員が適切な事務量や環境の下で職務に当たり、施策の課題を洗い出し、確実に改善、解決していくことが重要なことになるので、それらに合致させた職員数や事務量が適切であることが最低条件の一つであると考えられます。先ほどの答弁からは、現状においては専門職の一定規模の人員を確保しているが今後の人材確保に課題があることを認識していることがうかがえます。  そこで、私は町の未来を考えると第5次清水町総合計画に掲げた町役場の適正な職員数は時代に合致していないと考えております。計画的に見直す考えがあるのか、町長にお伺いいたします。 72 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 町長 関君。               (町長 関 義弘君登壇) 73 ◯町長(関 義弘君) 大濱議員の御質問にお答えいたします。  現行の定員適正化計画は計画期間が昨年度末までとなっており新たな計画を策定する必要が生じておりますが、令和5年4月に地方公務員の定年延長制度が施行されることから、新たな計画は当該制度の内容を踏まえた計画とするため今年度中に策定することとしております。また、新たな計画の策定に当たりましては、さきに担当課長から答弁いたしました現状における課題や専門職の適正な人材確保の必要性を踏まえるとともに、その時々における町の課題や住民ニーズを的確に把握した上で策定してまいりたいと考えております。  また、必要に応じて適正な職員数を見直すなど計画期間にとらわれることなく柔軟に対応しながら、第5次総合計画において掲げる将来都市像である「くらしやすさで未来をともにつくるまち」の実現のための各種施策や事業を着実に推進するため、全ての職員がその能力を最大限に発揮できる組織づくりと人材確保に努め行政経営の質の向上と効率化を図ってまいります。  よろしく御理解を賜りますようお願い申し上げます。 74 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 6番 大濱君。 75 ◯6番(大濱博史君) 適切な業務量や職場の環境下で職務に当たることは質の高い町民サービスを提供する上でも重要です。今後も職場実態の把握などに努めながら職員がその能力を十分に発揮できる職場づくりを進めていただけるよう要望いたします。  総まとめですが、今回は「人が人をつくり、人が人を育て、人と人がつながる」ということで、今日の一般質問では共通のキーワードとして「人」を取り上げました。自治体DXが導入されても、教育がICT化されても、最後は人です。行政サービスも、学校教育も、人が重要な鍵を握っているのです。町も同様の認識であると私は確認しております。  人をつくるのは学校教育ですが、人を育てるのは地域と学校の連携・協働でその役割を負い、人と人がつながるのは行政、地域と学校の連携・協働でその役割を負うと、こういった意識をさらに高めていくことが町の公約ともいえる「くらしやすさで未来をともにつくるまち」につながると考えます。  以上で私の一般質問を終わります。 76 ◯議長(松浦俊介君) これをもちまして大濱君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。  再開を10時5分とします。                                  午前09時53分休憩                                  ────────                                  午前10時03分再開 77 ◯議長(松浦俊介君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、14番 森野善広君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 八幡神社の参道の整備について」「2 男女共同参画について」。  発言を許します。 14番 森野善広君。 78 ◯14番(森野善広君) それでは、既に通告しております2点について質問をいたします。  まず、1点目の八幡神社の参道の整備についてということでありますけれども、八幡神社ということで宗教施設の質問ということではなくて、町内に幾つかある神社の中で、八幡神社は宗教施設というだけではなくて特別な神社であるという認識を持っております。といいますのは、清水町とも、行政とも非常に関わりのある「わくら柿田川」のWakuraというホームページの中で柿田川や丸池とともに2つの神社が清水町の観光名所として取り上げられております。  そのうちの一つは柿田川公園にある貴船神社であります。もう一つが八幡神社ということで、そうした町の観光資源でもある、歴史的ないろんな背景もあるという神社だということで今回取り上げたわけであります。参道の部分も神社の敷地ではなくて町道になっているということで、そうした町道の整備を町の財源でやるというふうなことも今回取り上げた理由になっております。御覧になった方は分かると思うんですけども、今、その参道が非常に荒れている、管理が行き届いていないということになっております。今回、そうしたこともあって整備計画ができたと思うのでありますけれども、今の参道の現状についてどのように考えているのか、まず質問をいたします。 79 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 建設課長 向笠君。 80 ◯建設課長(向笠昭彦君) 森野議員の御質問にお答えさせていただきます。  町が管理する町道251号線は、現状、生活道路として利用されている部分と八幡神社の参道として利用されている部分があり、道路幅員約8メートルから11メートルの道路でございます。生活道路部分につきましては町が側溝や舗装の整備を実施しております。一方、参道部分につきましては、長年、神社の関係者や地元の方々の御協力により管理していただいているとともに地区のごみステーションが県道側と神社側の2か所に設置されている状況でございます。  現在、参道部分には桜並木のほか灯籠や鳥居といった古くからの施設がございますが、鳥居につきましては風化等の経年劣化により一部破損し危険であるため神社関係者の御協力により進入できないような対策がなされております。 81 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 82 ◯14番(森野善広君) 今、参道の状況を客観的に答弁をいただいたんですけれども、どのように考えているのか、そういう今の課長が説明した現状をどのように思っているのかということを聞きたいんです。 83 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 建設課長 向笠君。 84 ◯建設課長(向笠昭彦君) 失礼いたしました。現状はそのような安全面のほうに配慮していただいているということもございまして、基本的に道路利用者の安全を考えながらの管理をしていかなければならないということで考えております。  以上です。 85 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 86 ◯14番(森野善広君) これからの話ではなくて、これまでそういう状態で放置されていたということについて、私は非常に悲しい思いをしているんですね。だから、そういう気持ちを聞きたかったんですけども、後でまたお聞きする機会があると思います。  2つ目に移りますけれども、参道の整備についてどのように考え、どのような計画の下に整備を行うのか、答弁願います。 87 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 建設課長 向笠君。 88 ◯建設課長(向笠昭彦君) 町道251号線の整備につきましては、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ゆかりの地である八幡神社の対面石をはじめとする町内の歴史的文化財を観光していただくため、八幡神社及び近隣住民の皆様の御協力の下、神社の管理する駐車場へ観光バス等の進入が可能となる道路整備を考えております。  また、路線バスや徒歩により歴史的スポットを散策する方々が安全に通行できるような歩行空間の整備や、先ほど答弁させていただきましたとおり、ごみステーションの位置の検討など景観的な面におきましても神社関係者や近隣の方々の御意見を伺いながら整備を進めてまいりたいと考えております。 89 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 90 ◯14番(森野善広君) 町道でありますから道路ということで整備するのでありますけれども、先ほど言いましたように、八幡神社というのは清水町にとっても特殊な神社だという認識を私は持っています。だから一般的な町道とは違うというふうに私は思っております。だから、その整備も参道として行うのか、歩道として行うのかという考え方はきちんと持っていないと変わってくると思うんですね、整備の仕方が。参道として行うのか、歩道として整備を行うのか、どちらでしょうか。 91 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 建設課長 向笠君。 92 ◯建設課長(向笠昭彦君) 現時点では、町の建設課のほうの考えとしましては参道という部分を重視していくということになりますが、地元等の説明会におきましては参道の部分につきましての御質問をいただいておりますので、その辺での配慮のほうも考えていきたいと思っております。  以上です。 93 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 94 ◯14番(森野善広君) 「参道としての整備を重視していく」というふうな答弁でありましたけれども、では、今の八幡神社の参道の歴史的価値についてはどのように考えているのか、答弁願います。 95 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 社会教育課長 大嶽君。 96 ◯社会教育課長(大嶽知之君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  八幡神社の参道につきましては、一説によると天正19年(1591年)頃つくられたとも言われております。その後一部改修がされてはいるものの大変古い時期のものと見られ、旧東海道沿道の面影を今に伝える貴重なものであると考えております。  以上でございます。 97 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 98 ◯14番(森野善広君) 参道もいろいろな参道があるわけでありますけれども、八幡神社の参道は徳川家康、徳川幕府の誕生とともに、その前後に旧東海道を神社と結ぶ道として造られたという経過ですね。それはいいと思いますけれども、そういう由緒ある、由緒あるといいますか、そういう歴史的な背景のある参道であります。そこに鳥居、石碑、そして石灯籠があるわけでありますけれども、一部破損した鳥居については明治の初期の鳥居です。灯籠については元禄時代の灯籠と。大分風化をして全部は残っていないわけでありますけれども、残っているところの文字を見ると元禄時代の灯籠ということが分かります。この石灯籠の歴史的価値についてはどのように認識しているのか、答弁願います。 99 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 社会教育課長 大嶽君。 100 ◯社会教育課長(大嶽知之君) 現在、参道上に設置されている灯籠2基につきましては江戸時代に、鳥居につきましては明治時代にそれぞれ当時の宮司や氏子、信者の寄附により設置されたものと見られ、いずれも地域の振興の様子を今に伝える貴重な石造文化財であると考えております。  以上でございます。
    101 ◯議長(松浦俊介君) 森野君、ちょっとお待ちください。建設課長から先ほどの答弁で訂正をしたいとの話ですので、これを許します。 建設課長 向笠君。 102 ◯建設課長(向笠昭彦君) 失礼いたしました。先ほど森野議員から御質問いただきました参道の整備なのか、歩道の整備なのかというところのお答えにつきまして、私、「参道のほうの整備を重視した」と申しましたが、すみません、訂正させていただきます。「歩道のほうの整備を考えておりますが、地元での説明会での御意見として参道との話も出ておりますので、その辺の配慮もしながら」ということで訂正させていただきたいと思います。  よろしくお願いします。 103 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 104 ◯14番(森野善広君) 大分意味合いが違うんですよね。これからちょっと質問しますけれども、参道として整備するのか、歩道として整備するのか、違うんです、大きく。  地元の住民からの「参道としての面影とか、そういうものを残してほしい」という意見については「重視する」と言いましたけど、どういうふうに重視するんですか。 105 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 建設課長 向笠君。 106 ◯建設課長(向笠昭彦君) 説明会の中で、鳥居、灯籠、あとごみステーションとを含めまして参道部に関わる部分の御質問等、意見をいただいておりますので、その辺も、また今後の地元説明会等で地元の方々、神社関係者の方々を含め御意見をいただきながら考えていきたいと思っております。  以上です。 107 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 108 ◯14番(森野善広君) 「今後決めていく」というふうに課長は答弁しましたけど、鳥居と灯籠は八幡神社が移設をするというふうにもう決まっていて、そういう文章が氏子さんたちを中心に配られていて、その移設費用としての募金を集めているんです。課長がこれから決めるやつを、もうそういうふうに決まっているっておかしいじゃないですか。 109 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。          (「暫時休憩をお願いします」と呼ぶ者あり) 110 ◯議長(松浦俊介君) 暫時休憩いたします。                                  午前10時16分休憩                                  ────────                                  午前10時19分再開 111 ◯議長(松浦俊介君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  答弁願います。 町長 関君。               (町長 関 義弘君登壇) 112 ◯町長(関 義弘君) 森野議員の御質問にお答えをいたします。  先ほど担当課長が「今後決める」と言いましたけども、今後決めるということではなくて、町道の整備につきましては町が行うということで、その整備の内容につきましては今後地元の意見を聞きながら決めていくということでありまして、灯籠と鳥居の対応につきましては神社側さんにお願いをしてあります。神社側さんがどういう対応を取っていたかというのは今初めてお聞きしたんですけども、神社側さんのほうで鳥居の移設なり、撤去なり、灯籠の移設なりを行うということでお話をしておりますので、神社側さんのほうにお願いはしてあります。整備のほうは町がやり、今後地元の意見を聞きながら整備をしていくということで答弁をしたものと御理解願いたいと思います。  よろしくお願いします。 113 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 114 ◯14番(森野善広君) だから、どういう整備をするかというのを、参道として整備をするのか、参道としてしなくても地元のそういう思いをどういうふうに反映させるのかというのは重要な問題です。なぜそういうふうに言うかというと、江戸時代前までの参道には鳥居とか灯籠はなかったんです。江戸時代から初めて灯籠の設置が決まったというのが参道における灯籠の歴史なんです。お寺の境内や神社の境内には奈良時代から灯籠はあったんですけど参道に灯籠を置くようになったのは江戸時代からなんです。そういう経過があるわけですから、参道と灯籠、鳥居というのはセットなんです。  そのセットを八幡神社に任せて参道内に置かないとなると、それは歩道です。だから、江戸時代に初めて造られたあの八幡神社への参道という歴史はなくなるということです。三百数十年続いてきた、370年前の灯籠なんですよ。元禄時代の灯籠というのは非常に珍しいんです。いろいろ調べましたけど、1670年から元禄時代というふうになるんですけど、その前に造られた参道の灯籠というのはほとんどないんですよ。  千葉県の山武市というところで元禄前の灯籠というのが市の指定文化財になっています。江戸時代の中期前半ですかね、その灯籠というのは結構歴史的な価値が高いわけ、社会教育課長が言われたみたいに。そういう灯籠です。大分風化もあってセメントで補強されておりますけれども、そういう歴史的な価値がある灯籠。その灯籠というのは、先ほど言ったように参道とセットなんですよ、江戸時代から始まった参道の石灯籠。その灯籠をどうするのかと。  鳥居は、江戸時代には石の鳥居はほとんどありませんでしたから、多分木の鳥居だと思うんですけども、もうあれも風化をして一部壊れたと。数か月前に壊れたらしいんですけども、私は見ていないのですが、地元の人が言っておりました。「参道をなくすような計画をつくるからそういうことが起こったんだ」という人もいるんですよ。ちょっと神がかりになりますから、これは根拠はありませんけれども、そういう思いですよ、整備してきた人の地元の思いは。そういう思いと、先ほど言った「わくら柿田川」のWakuraというホームページで八幡神社が特別な神社として観光資源としてある、その旧東海道と神社を結ぶ参道はどういう参道だったのかというのは、あの元禄時代の灯籠が物語っていると私は思うんです。  町内にも古い石灯籠はありますけれども、地方神社の石灯籠は天保の石灯籠です。地方神社に行って見れば分かりますけれども、木の枠で囲って、もういかにも大切そうな灯籠だというふうにしています。それも天保ですから。天保は1880年からですから、元禄時代から100年後です。八幡神社の灯籠はその地方神社の天保の灯籠よりも100年早いという灯籠です。八幡神社の中に古い灯籠が幾つかあるんですが、一番古いのが弘化です。1840年ですから、これも数十年後の灯籠です。  先ほど言いましたように、元禄時代の灯籠というのはなかなか全国でも珍しい。参道にあるというのは、多分、本当にまれな灯籠だと思うんです。そういうことが、三百数十年続いてきたものが、今、課長の言ったような感じでなくなろうとしているということですよ。私は「それでいいのか」ということで今回取り上げました。  だから、参道として整備をするのであれば、当然セット、江戸時代の初期に造られた鳥居と石灯籠のセットは不可欠なやつなんです。多分、清水町が八幡神社にその灯籠、鳥居の処理を任せたというのは、奉納された、要するに八幡神社の持ち物だったということで八幡神社の所有物として処理してほしいということで頼んだと思うんです。しかし、文化財として考えればちょっと考えは変わります。  それと、江戸時代の神社というのはどういう位置づけだったのか。神社で戸籍を預かったわけですよ。行政と同じ位置づけです、神社は。神社庁もありました。だから、江戸が終わって、あの八幡神社は郷社というふうに言われています。明治政府がこの東部の中心的な神社としての郷社として、要するに県社とか、郷社とか、その地域の中心的な神社として位置づけたんです。第2次世界大戦後、政教分離の原則ができたので行政と神社とか宗教施設は切り離しましたけども、そういう歴史の中では行政と一体だったんですよ、神社というのは、そうですよね。だから、江戸時代には政教分離なんかありませんでしたから、戸籍も預かり行政の一部として機能していたと。  だから、八幡神社に奉納された鳥居や石灯籠というのは、神社に奉納されたという意味でありますけれども、政治機構に地元の人が奉納したという意味合いですよ。今、戦後になって神社も一法人として全部別になりましたけども、奉納された当時の元禄時代の住民の思いは地域の行政やそういうものと一体のものとして奉納したというふうに考えるのが当然の考えじゃないかと私は思うんです。  そういう八幡神社の歴史やいろんな生い立ち、八幡神社だけじゃなくて清水町内にはそういう由緒ある神社はたくさんあるんですけども、やはり「わくら柿田川」のWakuraというホームページで取り上げているような特殊な、特殊なというか、特別な位置づけとしてやるのであれば、そういう今の進め方は、私は問題があると思います。いかがでしょうか、答弁願います。 115 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 建設課長 向笠君。 116 ◯建設課長(向笠昭彦君) ただいまの森野議員の御質問の御意見を踏まえまして、地元の方々、神社、関係する庁舎内の課ということで連携しながら対応させていただきます。  以上です。 117 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 118 ◯14番(森野善広君) 八幡神社の氏子会のほうで配っているその文書の中には鳥居や石灯籠の移設費用の募金だけでなく対面石の整備も含まれています。だから、本来行政がやらなければいけないような、そういう部分までお金を集っている、何というんですかね、お布施じゃないと思うんですけれども、そういうことになっておりますので、今の進め方自体もう少し、建設課じゃなくて社会教育課とか、産業観光課も含めてきちんと位置づけをする必要があると思いますので、ぜひその点、改善を求めたいと思います。  それでは、次に2点目の男女共同参画についてという点で質問をいたします。  先日、第3次清水町男女共同参画計画というのが議員にも配られて、これを拝見いたしました。これを見ますと、今後10年間の男女共同参画、この間ジェンダー平等とか、多様性のこととか、SDGsというふうなことで、こういう今までの男尊女卑とか、そういう考え方の誤り、それをやっぱり変えていかないといけないという動きが強まってくる中でのこの第3次計画だと思います。  清水町の行政を見た場合に、課長職ですよね、少し前までは2名の課長がいたこともありましたけれども、現在はゼロだという状況です。そういう点では、この計画を出す状態としてはちょっと恥ずかしい状況ではないかなというふうに私は思います。行政の仕事というのは、暮らしの問題、子育ての問題、教育の問題等、男女共同参画の計画ではないですけれども、共に力を合わせなければできない事業を預かっているわけですよ、国とか県とかと違って一番身近な行政ですから。そういうことを扱う仕事を進めていく上でも、やはり女性の幹部が少ないというのは、これは行政の在り方としても早急に改善しなければいけない状況だと私は思います。  そういうことで、今回この問題を取り上げました。男女共同参画といってもいろいろあります。特に女性管理職の、結論から言えば数、形としては数になりますから数の問題として取り上げていきたいと思いますけれども、まず、町長に女性管理職についてどのように考えているのか、町長の考え方を聞きたいと思います。  よろしくお願いします。 119 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 町長 関君。               (町長 関 義弘君登壇) 120 ◯町長(関 義弘君) 少子高齢化の進展や住民ニーズの高度化、複雑化に伴う社会経済情勢の変化に迅速かつ的確に対応するためには多角的な視点を持った行政運営が必要不可欠である中、行政運営の担い手である職員にあっては、男女を問わず全ての職員がその能力を最大限発揮していくことが肝要であると考えております。  議員御指摘の女性管理職についての考え方でありますが、第3次清水町男女共同参画計画において示しているとおり、行政等のあらゆる分野における企画、方針決定段階に女性の参画を拡大していくことにより多様な価値観や柔軟な発想の創出につなげるため男女双方がバランスよく方針決定の場に参画する仕組みづくりが必要であると考えており、女性職員の管理職への登用及び人材育成の充実を図ることとしたものであります。  よろしく御理解を賜りますようお願い申し上げます。 121 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 122 ◯14番(森野善広君) 考え方については全然異論はなくて、そのとおりだと思います。ぜひその方向で進めてほしいということでありますけれども、現実問題として、先ほど指摘しましたように、女性課長がいない、以前いたのにいなくなっているというふうな状況についてはどのように考えるのか、答弁願います。  町長にお願いします。 123 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 町長 関君。               (町長 関 義弘君登壇) 124 ◯町長(関 義弘君) 議員御指摘のとおり、令和2年度末の女性課長の退職をもって女性課長が不在となっている状況が続いておりますが、係長や主幹から直接課長に昇格させることもできませんので、人材育成も兼ね段階的な職務の経験を積んでいる状況であります。  先ほども答弁いたしましたが、企画、方針決定段階に女性の参画を拡大していくことは重要であると認識しておりますので、今後も管理職、課長職への昇格に対する女性職員のモチベーションの向上に努めてまいります。  よろしく御理解を賜りますようお願い申し上げます。 125 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 126 ◯14番(森野善広君) この第3次があるわけですから第2次もあるわけで、第2次の中でも「役場職員の管理職の比率を高める」というのがあるんですね。町長が今、「いきなり課長にするわけにいかないから」と言いましたけども、なぜ後継者を育ててこなかったのかということも問題になるわけですよ。もちろん2階級特進なので、それは、もちろん特別な事由がなければ好ましいことではないと思いますけれども、以前から男女共同参画計画があって、課長職というのは、後でも言いますけど特殊な立場だと思うんですよね。そこで女性管理職を増やすというのは、その裾野を広げておかないと、幾らやる、やると言っても、それはできないわけですよ。  だから、次に課長を担う後継者、若手を、係長とか、いろんなそういう次の部署にたくさん座ってくるような教育をしないと、課長をいきなり増やそうといっても、それは無理です。そのぐらいは町長は長く行政におられたので分かっていると思うので、今の答弁はちょっとというふうな答弁だったということを言っておきます。  昨年、ちょっと耳にした話でありますけれども、課長への昇格試験がなくなったというふうな話を聞いたんですけれども、その点についてはどういうふうになっているのか、答弁願います。 127 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 128 ◯総務課長(大野明彦君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  昇格試験制度に基づく6級、いわゆる課長職への昇格試験は令和3年度から廃止いたしました。このことから、課長補佐の職にある者全員を翌年度の6級昇格候補者としております。  なお、昇格者の選考につきましては、前年度の人事評価の結果や日頃の勤務実績等の相対評価によることとしております。 129 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 130 ◯14番(森野善広君) 6級への昇格試験が令和3年度から行っていないということでありますけど、5級への昇格試験は引き続きやっているということでよろしいでしょうか。 131 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 132 ◯総務課長(大野明彦君) 5級への昇格試験については引き続きやっております。  以上です。 133 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 134 ◯14番(森野善広君) そうすると、要するに、5級から管理職ですよね、だから管理職になる昇格試験は引き続きやっているというふうなことでありますけれども、現在、課長職になる資格を持っている職員はそれぞれ何名いるのか、それぞれというのは女性、男性それぞれ何名いるのか、答弁願います。 135 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 136 ◯総務課長(大野明彦君) 先ほど答弁いたしましたとおり、昨年度から課長職への昇格試験を廃止し課長補佐職及び参事職にあるもの全員を候補者としております。このうち幼稚園長及び保育所長を除いた課長補佐職の女性3人と男性9人、参事職である女性1人が課長資格がある職員となります。 137 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 138 ◯14番(森野善広君) 今の課長の答弁ですと女性は4名ということになろうかと思いますけれども、この人数については、どうなんでしょう、多いというふうに認識しているのか。先ほど一番最初に町長が答弁をした「これからの計画とか、ビジョンの中で女性を増やしていきたい」ということで考えたときに、この数字は多いのか、少ないのか、どうなんでしょう。 139 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 140 ◯総務課長(大野明彦君) 一概に多い、少ないというものはちょっと見込めないと思っております。  以上です。 141 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 142 ◯14番(森野善広君) 増やしていこうということでは、総論賛成。理屈的には、こういう計画をつくってやっていって、最初の町長の答弁のように、そういう方向でいいと思うんですけど、具体的にどれだけ管理職を育てられるかというのは、その考えを実行するかどうかです。「仏作って魂入れず」じゃないですけど、仏を作っても魂を入れなければ育っていかないわけです。  だから、実質的に女性の管理職候補を男性と同じぐらいそろえなければいけない。それでも長い歴史の中で女性がそういう経験にある地位とか立場に立っていないというハンディがありますから、課長職をこなすというのはそれでもなかなか難しいと思うんですけども、裾野を広げない限りここの計画にある数字は到底できないと思うんですよ。だから、今の4名というのは非常に少ない数字だと思います、将来的には、10年後には40%にしようということを掲げているわけでありますから。  この数字も、現時点の値が28.2%って書いているもので、「いや、課長、ゼロなのに28.2%というのはおかしいじゃないか」と。それは、幼稚園、保育所の園長さんとか、5級の合格者も入っているということなものですからこういう数字になるということでありますけれども、40%という目標を掲げるのであれば、少なくともそれ以上の裾野を持っていなければ私は実現不可能だと思います。  なかなか実質的に数が増えない、現に女性課長がいないということは、この計画の中の16ページに「なぜ少ないのか、いまだ少ない理由」として幾つかありますけれども、その中で一番多いのが「社会的、文化的に性別によって役割を固定する考え方や意識が残っている」ということで、2番目に多いのが「登用する側に男性優先の意識や女性管理職に対する不安感があるから」と。この2つが完全に拭えていないのではないかというふうに私は思っています。  私が、役場の管理職、特に課長にこだわるのは、外部から見ていて清水町役場の課長職に女性が何人座っているかというのは見えるわけですよ。この中に現状何人いるか、28.2%と書いていても外からは見えないんです。この男女共同参画計画は民間の会社にもどんどんジェンダー平等とか、そういうことを広めていきましょうという計画ですから、行政が率先をしてそういう姿を見せなければ民間はやりませんよ。  国でもそうですけども、法律をつくり行政が先にやって民間の中に広まっていくと。民間も積極的にやっているところはありますけど、そういう意味で行政の、特に課長の中に女性課長が何人いるかというのは外から見える形として非常に重要だと思うんです。だから、こういう計画だけでなく実際に清水町の役場の中で女性管理職、特に課長が何人いるかというのはやっぱり重要な問題として考えていただきたいと思うんです。  先ほど町長がおっしゃいましたけども、「バランスよく」とか「多角的な視点に基づいて行政運営ができるように」と。一般論ではそうですけど、そうした場に女性をどんどん登用していって、教育長も先ほど言いましたけど、大人になっても能力は伸びる、能力はこれ以上発揮できる、上限はないわけですよ。そういう立場、そういう責任の中で成長するという方もいるわけです。  だから、先ほど「日常の業務を見て判断する」と言いましたけれども、今までの業務の判断だけでなくて、これからどういうふうにその方が、それは女性だけじゃなくて男性もそうですけども、能力を発揮していくかというのは、やっぱりトップに立つ人、特に町長、副町長、総務課長あたりがそういう立場をきちんと捉えなければいけないと思うんです、それは男性、女性関係なくね。特に女性の場合は日本は特に遅れている、先進国の中でも、もう最下位のほうですよ。だから、それを打ち破ってどんどん女性を登用していく、清水町の新しい形として、外から見える形として女性課長が多いというのは、これはいろんな意味でプラスに働くのは明らかです。  そういう点で、今後、女性管理職、特に課長、先ほど言いましたように現状いないと。これを今後どうしていくのかということで町長の考えを聞きたいと思いますので質問します。 143 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 町長 関君。               (町長 関 義弘君登壇) 144 ◯町長(関 義弘君) 先ほど来の答弁の内容と重なる部分がございますが、今後ますます複雑かつ高度化する町民ニーズや行政課題に迅速かつ的確に対応するためには多角的な視点を持った行政運営が必要不可欠であり、その担い手である職員にあっては、職階や職責、性別を問わず全ての職員が最大限の能力を発揮することが求められているものと考えております。  このようなことから、女性職員の管理職への昇格に対するモチベーションの向上に努めつつ、管理職や課長の選考にあっては、男女問わずその職員が持つ強みや適性を踏まえ町が抱える諸課題解決に向けリーダーシップを発揮できる職員を登用してまいりたいと考えております。  先ほども答弁させていただきましたけども、現在、女性職員にはその段階を踏んでいただいているというふうに自分は考えております。そういう意味で、4人の候補者が今いるわけですが、その候補者より下の職員にあっても、モチベーションを上げて、5級以上を管理職としておりますので、管理職を目指していただくような育成をしていきたいと考えております。  以上でございます。 145 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 146 ◯14番(森野善広君) 以上をもちまして私の一般質問を終わります。 147 ◯議長(松浦俊介君) これをもちまして森野君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。  再開を11時5分とします。
                                     午前10時49分休憩                                  ────────                                  午前11時03分再開 148 ◯議長(松浦俊介君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、13番 吉川清里君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 沼津市新中間処理施設(ごみ焼却場)建設に伴う公害防止協定とは」「2 旧図書館の今後の活用は」。  発言を許します。 13番 吉川清里君。 149 ◯13番(吉川清里君) では、議長の許可が出ましたので、さきに通告してあります標題に沿って一般質問をさせていただきます。  まず、沼津市新中間処理場建設に伴う公害防止協定についてですが、4月13日付の静岡新聞に沼津市新中間処理施設、ごみ焼却場ですが、これについての記事が載っておりました。記事の内容としては、「沼津市当局が市議会の民生病院委員会への報告として施設整備を公設民営で行うこと、本年度中に地元自治会と公害防止協定を締結する計画であり、清水町とも同様の協定を結び、さらに、同町が計画地に隣接する外原地区自治会とも協定を結ぶ考えも示した」と報じております。  公害防止協定については、昭和51年10月に当時の沼津市長と清水町長、そして外原区長の三者で今の施設での公害防止について、「香貫山周辺地域の大気汚染が地域住民の健康で安全かつ快適な生活を営むことに支障を来すおそれのある特殊な地形であるので沼津市は公害防止の観点を一体不離のものとし、住民の命と暮らしを守るため清水町長と共にあらゆる手段を尽くして、特に地域的にも公害の防止と絶滅を図る義務を負担し、その実現のために不断の努力を行う」と前文に記した協定が存在しております。  新しく結ぶ予定の公害防止協定はどんな内容なのか、清水町議会でもまだ町から報告を受けてはおりません。また、住民にも十分知らされていない中でこうした新聞報道がされたことで外原区住民は不安を抱いています。まず、新しい公害防止協定について沼津市から当町へどのように伝えられているのか、現在の状況を質問いたします。 150 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 151 ◯くらし安全課長(前川仁志君) 吉川議員の御質問にお答えいたします。  まず、新聞報道の内容につきましては「沼津市が新中間処理施設に関する公害防止協定の締結に関して想定している方法の一例を示した」とのことであります。また、改めて沼津市へ確認したところ、「公害防止協定への記載が想定される大気、水質、悪臭及び運転管理などの基準を事前に定めておく必要があり、令和4年度に締結する計画」ということで伺っております。  以上です。 152 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 153 ◯13番(吉川清里君) 今の答弁では「想定している方法の一例を示した」ということですが、沼津市議会の委員会での報告であり、単なる一例という想定ではなく沼津市の施設建設に向けての決定した計画だと考えるほうが正確ではないでしょうか。  また、今の答弁では「令和4年度に締結をする計画」という文言がありましたが、新聞記事では「沼津市の地元自治会とは今年度中に締結する計画であり、その後清水町と外原区と締結する」というふうに読めます。外原区とはかつての覚書の件もあり、施設建設についても合意がなされていないという現状で、沼津市地元自治会とは、当然、公害防止協定の協議のレベル、協議の質が違ってくるはずです。今年度中に締結というのは外原区に対して性急なやり方ではないでしょうか。  その辺、沼津市とはどうなっているのか、お答えをお願いします。 154 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 155 ◯くらし安全課長(前川仁志君) 公害防止協定につきましては、議員の御指摘のとおり、地元自治会と十分に協議を行った上で締結するべきであるというものでございますので、あくまで年度内を目標としてそれぞれの状況に応じた適切な時期の締結を目指していく予定であるというふうに伺っております。  以上です。 156 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 157 ◯13番(吉川清里君) 新中間処理施設は、計画では令和8年度に建設着手、そして11年度に稼働開始予定となっております。まだ建設着手よりも4年も前に公害防止協定を結ばなければならない理由は何でしょうか、お答えをお願いします。 158 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 159 ◯くらし安全課長(前川仁志君) まず、本年3月に策定されました沼津市新中間処理施設整備基本設計の事業スケジュールでは、施設の設計、施工、運転管理等を行う事業者に求める要求水準というものを令和4年度から令和5年度にかけて決定する予定となっておりますので、基準をその事前に定めておく必要があるということでございます。  以上です。 160 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 161 ◯13番(吉川清里君) 事業を行う沼津市にとっては計画を進めるために決められたスケジュールというのを行っているだけなのかもしれませんが、建設について完全に合意をしていない外原区の住民にとっては、公害防止協定を結ぶということは施設建設を既成事実にしてしまう、施設建設を容認と取られてしまうのではないかという懸念があります。  先ほども述べたように、現在も公害防止協定は存在をしておりますが、新しい協定は現在のものとどう違うのか、お答えをお願いいたします。 162 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 163 ◯くらし安全課長(前川仁志君) 現在のところではございますが、新中間処理施設に関する公害防止協定の具体的な内容についてはまだ協議されておりませんが、一般的には大気、水質及び悪臭等の、いわゆる典型7公害の排出基準や適正な運転管理に関することなどを記載した内容になるというふうに想定しております。  以上です。 164 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 165 ◯13番(吉川清里君) 現在の公害防止協定は昭和51年に結ばれたものであり、当時とは法規制値、排出基準等の法律的な規制値も異なっているものがありますから、課長の今言われる一般的な公害の排出基準などについては、新しい基準値を採用するのは、一般的に言えば妥当と言えるかもしれません。しかし、それはあくまでも一般論であり、今回の沼津市の焼却場建設については必ずしも当てはまらないと思います。  公害防止協定というものは有害物質を排出する企業を規制する性格のものであり、それによって近隣の住民の健康を約束するという内容でなければならない、それがそもそも本来の公害防止協定の性格です。「具体的な内容はまだ協議されていない」という答弁ですが、協定を結ぶ以前に、基本設計の中で既に外原区の要望に反して決定をされていることがあります。それは新施設の煙突の高さです。現在の施設の煙突の高さは80メートルありますが、外原区役員との協議の中では「排出ガスがより拡散されるよう現在の80メートルか、またはそれ以上にすることを新施設では要望する」としておりました。これは平成30年の協議の中の話です。しかし、出来上がった基本設計では「航空法の制限を受けない59メートルとする」と決定をしております。  県内の他の市の焼却場の煙突も50メートルの高さであることも理由としておりますが、しかし、現在の公害防止協定の前文でも「この地域は特殊な地形」と表現されており、単純に他市と同列にはできないのではないでしょうか。この煙突の件についても、外原区の住民にはこうした一連の協議の経過は全く知らされてはおりません。「煙突を高くしてほしい」という要望も届かないのに公害防止協定の締結を進めるというのは、建設に反対する住民だけでなく外原区役員を含めた全体に対しても誠意のない姿勢ではないでしょうか。  新しい公害防止協定の締結は新中間処理施設の建設を前提としていると私は考えております。外原区の姿勢は、従来から建設に賛成でもない、反対でもない、「静観」という姿勢であり、町もこれは承知をしていることです。新たに協定を締結することが建設を容認すると受け取られれば、「静観」という姿勢と矛盾をすることになってしまいます。この点について町はどう考えるのか、町長の考えをお願いいたします。 166 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 町長 関君。               (町長 関 義弘君登壇) 167 ◯町長(関 義弘君) 吉川議員の御質問にお答えいたします。  公害防止協定は本町の可燃ごみを処理する予定の施設から排出される様々な物質等についての基準や適正な運転管理等について定める事項を明確にすることが目的でありますので、協定を締結することが直ちに新中間処理施設の建設に対する外原区の姿勢と矛盾するものではないと考えております。  町といたしましては、引き続き地元の皆様の御意見も伺いながら公害防止協定に基づいて適切に可燃ごみ処理が行われるよう対応してまいりたいと考えております。よろしく御理解を賜りますようお願い申し上げます。 168 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 169 ◯13番(吉川清里君) 今の町長の答弁では「矛盾するものではない」ということですが、果たしてこれが沼津市に通用するのでしょうか。前回の一般質問でも私は一般質問させていただきましたが、沼津市長は、清水町の外原区の合意形成について沼津市議会議員から質問されたときに「清水町長から建設の要望が出されているから町の合意はなされている」という内容の答弁をしておりました。私は「当町の認識とはずれているのではないか」というふうにただしましたけれども、これも「矛盾していない」というような答弁を前回はされております。  清水町の立場をきちんと沼津市に伝えているのかという疑問が、私としては大いにあります。外原区が「静観」という姿勢を取ることを都合のいいように受け取っているのではないか、反対でも賛成でもないという「静観」について、「反対ではない」というところを取るのか「賛成でない」というところを取るのかによってその後の対応が違ってくる、そこを都合のいいようにそれぞれの行政当局が認識をして、議会での答弁、あるいは計画を進めるよすがにしているように私は思います。  このようにして既成事実を重ねて、そして、いつの間にか合意形成がされたことになってしまう、建設が進められてしまうというのは、外原区にとっても、清水町にとっても不本意ではないでしょうか。このような状態での公害防止協定は締結すべきではないと私は考えます。また、仮に締結するようなことになっても、町長が言うように「矛盾しない」ということであれば、「建設を前提としたものではない、建設を容認するものではない」とはっきりと沼津市に伝えるべきだと思います。  沼津市では市民が新中間処理施設建設をめぐって住民監査請求を起こしております。沼津市民の中にもこの建設に対して異議を唱えている中で、清水町行政が真に住民に寄り添った対応ができるのかを問われていると私は思っております。  公害防止協定の締結の時期について、先ほど課長の答弁では「今年度中という目標は持っているけれども、協議を重ねる中で適切に」というふうにも答弁をしておりました。無理に相手のスケジュールに合わせるのではなく、きちんと協議を重ねる、そして「できないものはできない」ときちんと相手方に伝えることも重要であるというふうに申し述べて次の質問に移りたいと思います。  旧図書館についての活用方法について質問をしたいと思います。  町の図書館が現在の複合施設「まほろば館」に移って約2年近くがたちます。旧図書館の建物は以前のままで、現在利用されておりませんが、今後の活用についてはどのようにする計画なのかを、まず答弁をお願いいたします。 170 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 社会教育課長 大嶽君。 171 ◯社会教育課長(大嶽知之君) 吉川議員の御質問にお答えいたします。  旧図書館につきましては、図書館・保健センター複合施設の供用に伴いその在り方について利活用も含め令和元年度来検討を重ねてまいりました結果、昨年度、解体する方針を決定いたしました。  なお、解体時期につきましては多額の費用が必要なことから未定としております。  以上でございます。 172 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 173 ◯13番(吉川清里君) 今の答弁では「解体を決定した」ということですが、それは、いつどのような場で協議をして決定をしたのか、経緯経過をお答えください。 174 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 社会教育課長 大嶽君。 175 ◯社会教育課長(大嶽知之君) 旧図書館の在り方につきましては、まず令和元年12月に三役課長会の中で検討を開始いたしました。その後、建築や地質、解体等の専門家の意見を伺った上で三役、総務課、企画課、社会教育課職員による検討会を複数回開催し議論を重ね、令和3年9月に方向性を決定しております。  以上でございます。 176 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 177 ◯13番(吉川清里君) 町三役と関係する課だけで協議をし決定したということですが、これには町民の意見を聞く場を持たず役場の中だけで、しかも限られた課の中だけで決定したということですね。新しい図書館のほうでは、その利活用について高校生など広く意見を集めて協議を行っているのに、古い施設のほうは住民の意見も聞かずに住民が知らないうちに解体が決まってしまうのは、これは、たとえ古くても町の財産ですから議論としては不十分ではないかと思います。  それでは、町三役と関係する課の協議で解体という結論に至った理由は何なのでしょうか。 178 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 社会教育課長 大嶽君。 179 ◯社会教育課長(大嶽知之君) 旧図書館につきましては、耐震基準は満たしているものの都市計画法上の用途制限や雨漏り、外壁のひび割れ等老朽化が激しく改修に多額の経費が見込まれること、地盤や擁壁の安全面に不安が残ることなどから総合的に勘案して利活用することは困難と判断し解体をする方針としたものでございます。  以上でございます。 180 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 181 ◯13番(吉川清里君) 確かに古い施設ですからいろいろと改修の必要があるというのは私も承知をしております。ただ、その改修には多額の費用が見込まれるということですが、先ほども「解体するにも多額の費用が必要」という答弁をされています。解体するのと改修するのとではどっちが多いかというような費用の計算とかも当然されているのかなというふうに思いますけれども、実際に改修をした場合どれくらいの経費が必要なのか試算をしたのでしょうか、お答えをお願いします。 182 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 社会教育課長 大嶽君。 183 ◯社会教育課長(大嶽知之君) 旧図書館の改修費用につきましては見積書を徴収していないため正確な金額は不明ですが、老朽化による雨漏りや外壁のひび割れ、床のめくれ等改修箇所が多岐にわたるため数千万円単位の費用が必要になるものと見込まれます。  以上でございます。 184 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 185 ◯13番(吉川清里君) 「数千万円単位」というお答えですけれども、解体するにも多額の費用がかかるということで、やはりこれは、解体にどれぐらいかかるのか、あるいは改修にどれぐらいかかるのかということも、実際に工事をする前の段階ですけれども、きちんと試算をする必要があるのではないかというふうに思います。  解体するにも多額の費用がかかるということで、旧保健センター、今、解体して更地となっておりますが、これは昨年度、解体のための予算を約4,200万円計上しております。旧図書館は地盤が悪いこともありますので、解体のための大きい重機を使うのも難しいとすれば解体費用もかさむということが予想されます。改修するにしても、解体をするにしてもそれぞれ多額の費用がかかるのであれば、一旦白紙に戻して利活用を再度検討し直してもいいのではないでしょうか。  旧図書館の地盤が悪いのは、もともとあの場所がごみの集積場所であり、そしてごみを埋立てたという経過がある場所でもあるからです。旧図書館が建設された後も地盤を補強する改良工事も行われておりますが、仮に解体したとしても、新しくまた大きな建物を造るには適さないというふうに思います。また、そのような土地を民間に売却するというのも無理があると思います。  これは私の一つの提案ですが、旧図書館は柿田川の川べりにあり、そして柿田川公園につながる道も脇から通じております。この立地を生かして柿田川の資料を展示し、子供たちが学べるような住民のためになる施設として改修をし、再活用してはどうかと考えますが、いかがでしょうか。 186 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 社会教育課長 大嶽君。 187 ◯社会教育課長(大嶽知之君) 町ではこれまで住民の利益を優先とした利活用方法を視野に検討してまいりましたが、先ほど答弁いたしましたとおり、様々な条件から旧図書館を利活用することは困難であると判断し解体する方針としております。  以上でございます。 188 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 189 ◯13番(吉川清里君) 解体の方針を変える考えはないようで非常に残念ですけれども、それでは、解体後の跡地の土地利用はどのように考えているのでしょうか、お答えをお願いします。 190 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 社会教育課長 大嶽君。 191 ◯社会教育課長(大嶽知之君) 解体後の土地利用につきましては、解体時期が未定なこと及び土地の一部に借地が含まれていることもあり方針は決まっておりません。今後、解体時期を検討する中で議論してまいりたいと考えております。  以上でございます。 192 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 193 ◯13番(吉川清里君) 解体の時期も未定、解体後の土地利用も決まっていないということで、「解体時期を検討する中で議論してまいりたいと考えております」ということですが、その後の利用も決まっていない中で先に壊すことだけ決めてしまうというのも拙速なのではないでしょうか。何も決まっていない中で壊すことだけ先に決まっているというのであれば、立ち止まって考え直すのに不都合はないのではないかと私は思います。  先ほどは私なりの一つの提案をさせていただきましたが、これは一つの案であって、もっといい意見や知恵が町民の中から出てくるかもしれません。子供たちも含めて再活用のアイデアを広く町民に募り、そして、町民と行政が協力してそのようなアイデアを実現させるという手法を取れないものでしょうか、お答えをお願いします。 194 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 社会教育課長 大嶽君。 195 ◯社会教育課長(大嶽知之君) 議員御提案の子供たちをはじめとする町民がまちづくりに参加することにつきましては、第5次総合計画の施策の一つである「協働・連携によるまちづくりの推進」を実現する上でも不可欠な手法であると認識しております。しかしながら、旧図書館の建物につきましては、先ほど答弁いたしましたとおり、利活用は様々な面で困難であるとの結論に達しているため解体する方針としております。  以上でございます。 196 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 197 ◯13番(吉川清里君) 最後まで解体の方針というのが見直されるという答弁はなかったので、私としても再び残念な思いです。どこの自治体でも昭和の時期に建てた建設物を老朽化を理由に壊して新しい建物を造る、また、そのために多額の予算を投入するというやり方には既に限界が来ております。かつてのビジターセンター構想も10億円を超える建設費を投じる箱物で、反対の声も大きく計画はなくなりました。これからは新しく造るよりも今あるものをいかに工夫して大事に使うかという時代になってくるかと思います。  課長の答弁にもありました第5次総合計画の施策の一つである「協働・連携によるまちづくりの推進」という文言は非常に立派な文言です。しかし、行政の都合のいいときだけ町民と協働・連携を行う、そうでないときは自分たちで決めて勝手に行うというのであれば、本当の意味での協働・連携であると町民に感じてもらえるでしょうか。町の都合だけで決めずに全ての情報をオープンにして町民本意のまちづくりを行ってほしいというふうに思います。  今回は旧図書館の利活用について質問いたしました。しかし、今後も同じような課題が出てくるかもしれません。また、解体の時期もいまだに決まっていないということですので、答弁では解体の方針が覆ることはありませんでしたが、もう一度見直すことを再度主張いたしまして私の一般質問を終わりにしたいと思います。 198 ◯議長(松浦俊介君) これをもちまして吉川君の一般質問を終わります。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。  どなた様も御苦労さまでした。                                  午前11時32分散会
          ──────────────────────────── ○地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   令和4年6月7日                清水町議会議長     松 浦 俊 介                ────────────────────────                署名議員(12番)    岩 崎 高 雄                ────────────────────────                署名議員(13番)    吉 川 清 里                ──────────────────────── Copyright © Shimizu Town, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...